東京や大阪から急な転勤が決まって、名古屋に住むことに。名古屋は旅行では来たことがあるけれど、正直なところ初めての街で全然わからない。東京とは違って、あまり地域の情報も発信されていないようだし、いったいどのエリアに住んだらいいのかしら・・・とお悩みの方はいらっしゃいませんか？

名古屋の人気エリアはどこ？

個人的な見解も含め、日々リサーチしている中で、名古屋エリアについて少しお話をしたいと思います。

結婚をして子育てが伴う転勤となると、やはり教育レベルが高く、教育環境の良いエリアに住みたいですよね。転勤して、学校が荒れているとか、勉強に集中できないという環境は避けたいものです。また、転校してくる子どもが、地元の子どもたちに自然に馴染める環境があるのも大切なポイントだと思います。親としても不慣れな土地での勤務となるので、職場に比較的通勤しやすいという目線も大切になります。毎日の通勤が難しいエリアとなると、ストレスも増えますよね。

ここ名古屋においては、学区選びが重要なポイントになります。東京や大阪も同様だと思いますが、学区選びは慎重で大切です。そこで個人的な見解ではありますが、おすすめしたい人気の学区エリアをご紹介します。

●東区

富士中学校（東桜小、東白壁小、山吹小）学区

●千種区

城山中学校（見付小、田代小）学区
東星中学校（東山小、星ヶ丘小）学区

●名東区

神丘中学校（名東小、西山小）学区
高針台中学校（貴船小、極楽小、高針小）学区
猪高中学校（猪高小、猪子石小、北一社小）学区

●昭和区

桜山中学校（御器所小、松栄小）学区
川名中学校（川原小、滝川小、伊勝小）学区

●瑞穂区

汐路中学校（陽明小、汐路小）学区

これらの学区エリアは小学校、中学校ともに人気エリアになっています。

各学区の特徴は？

●千種区・名東区

通勤のアクセスを加味すれば、最寄り駅が覚王山から東山公園に位置する、城山中学校、東星中学校、星ヶ丘にある神丘中学校は東山線の沿線ということもあり人気は高いですね。このエリアに住みたいためにマンションや土地を長年待って購入する方も多いようです。なにより、栄や名古屋駅までは乗り換えなしの東山線沿線ということもあり、通勤にも便利です。また、本山の周辺には多くの進学塾が建ち並び、教育熱心なご家庭が多いというのが印象です。

●昭和区

名古屋の文教地区である、川名中学校エリアには、名古屋大学、南山大学、中京大学、八事日赤病院などがあり、医師や大学教授、会社経営者なども多く住むエリアです。そのためか名古屋で最も教育熱心な方が住んでいる地域といっても過言ではありません。まだ自然も残っているので静かに生活したい方にもおすすめです。鶴舞線の川名、いりなか、八事、名城線の八事日赤あたりがこのエリアになります。鶴舞線で伏見へ、また名城線で栄まで。豊田方面へのアクセスもよく、通勤にも便利な場所です。

●瑞穂区

瑞穂区の汐路中学校エリアでは、緑も多く、住環境には最適の場所。古くからの邸宅もたくさんあります。何年もかけてこのエリア限定でマンションや家を購入する人も多いとか。名城線の利用で、金山から栄まで通勤が便利です。

●東区

最後に、東区の富士中学校エリアです。白壁や主税町、楠木町などは、江戸時代から続く御屋敷街として有名で、歴史あるエリアです。栄にも近いエリアではあるものの、静かな環境も残しつつ、生活環境としてはとても素敵な場所ですね。中心部まで自転車でいける場所というのもまた魅力の一つだと思います。

人気学区はメリットもあればデメリットも

教育の意識が高く、通勤のアクセスも良い地域は、やはり今も昔も人気です。そしてその地域の小学校のホームページを確認しても、とても児童数が多いことがわかります。このような人気のある学校は転校がしやすく、毎年何人もの生徒の入れ替わりがあるので、同じような生活レベルであり同じような志を持つ場合は、とても住みやすい地域だと思います。このような人気の地域は大きなマンションなども建設されますが、ニーズが高いため、早い段階で完売してしまうと言われています。

逆に、これらのエリアでは、中学校の内申点を取りにくいというデメリットもあります。中学受験で全体のレベルが高いため、上層部の一部が抜けているとしても、公立高校に進学するときの内申点があまり取れないと言われています。また、家賃にしても不動産購入にしても、値が張るエリアになります。大手企業の社宅が多くあり、子どもの転校や環境の変化を避けるため、社宅から出た後に近場で不動産を探したいという人が多く、マンションや土地のニーズも高いエリアです。つまり不動産としての価値は非常に高い地域と言えそうです。

このように人気のエリアに住むメリットやデメリットもあるので、住まい探しの際には、よく考えて選ぶようにしたいですね。