日当たりの良いお部屋に住みたい!メリットやデメリットは?
2022.4.19
「新しくお部屋を選ぶ際には、日当たりの良いお部屋を選びたいな。」
多くの方からそのようなリクエストをいただきます。
では、実際、本当に日当たりの良いお部屋を選ぶことが最適なのでしょうか?
今回は、日当たりの良いお部屋のメリットとデメリットについてお話をしたいと思います。
日当たりの良いお部屋のメリット
①お部屋の中があたたかい
お部屋の中があたたかくなるのは、冬場に大きな違いがあります。
太陽の高さから考えると、日本においては、夏は太陽の位置が高く、冬は低くなります。
つまり、冬場は太陽が低い地点から、斜めにお部屋に光が差し込むことにより、実際のお部屋の日当たりは、夏場に比べて冬場の方が良くなります。
そのため、夏場より冬場の方がお部屋の温度は影響を受けやすく、お部屋全体が温まる効果が高いのは、一般的に冬場になります。
②お部屋の中が明るい
同様に、日当たりの良いお部屋とそうでないお部屋の室内の明るさを比較して考えてみても、日当たりの良いお部屋が明るくなります。
また、冬場の方が日当たりの良いお部屋と悪いお部屋の明るさの差が大きくあらわれます。
③光熱費が抑えられる
冬場は特に、お部屋に日が差し込むため、お部屋があたたまりやすくなります。
そのため、暖房に依存することも少なくなります。
一方、夏場においては、お部屋に日が差し込むことが少ないため、冬場ほどの光熱費の違いはないといって良いでしょう。
④洗濯物がよく乾く
外干しでも内干しでも、どちらにしても洗濯物がよく乾きます。
⑤時間の感覚がわかりやすい
日当たりが良いと、太陽の向きや日の入り方等で、時間の感覚が掴みやすくなります。
また朝、昼、夜などの時間の変化もわかりやすいです。
⑥お部屋にカビが生えにくい
じとじとしていないため、お部屋にカビが生えにくく、からっとしています。
日当たりの良いお部屋のデメリット
①お部屋が暑すぎる
特に夏場は、お部屋の中が暑くなりすぎることがあります。
太陽の光が直接入らなくても、お部屋を側面からあたためてしまうため、お部屋の温度を下げるのは大変です。
②光が反射するため、室内がまぶしいことがある
直接の光だけでなく、太陽の光が室内の物に反射して別の方向に照らし、眩しいことがあります。
③内装や家具などが傷みやすい
直射日光が入ると、内装や家具が傷みやすかったり、色が抜けたりして、内装や家具に悪影響を及ぼすこともあります。
④昼間に仮眠をとりづらい
昼夜逆転の生活をする場合、日中は明るいため、体を休ませにくいです。
明るさを感じるため、昼間に仮眠をとりづらいことも多くあります。
⑤家賃が高い傾向がある
同じ間取りでも、北側と南側で家賃の設定が異なることがあります。
日当たりの良いお部屋は一般的に家賃の設定が高めです。
このように、日当たりの良いお部屋といっても、メリットもあれば、人によってはデメリットと感じる部分も多くあります。
学生時代に北側のお部屋で暮らした体験談
最後に、私の体験談もご紹介しようと思います。
私が一人暮らしをはじめて、最初に契約をしたお部屋が1階の北側のお部屋でした。
大学入試が終わり、大学進学に向けて住むお部屋を探しており、同じように多くの学生がお部屋を探していました。
私はやや出遅れたタイミングで探し始めたため、北側のお部屋を契約することとなりました。
1階の北側という一般的には悪条件といわれるお部屋のうえに、マンションのエントランス近くのお部屋で、入居者が出入りする気配も常に感じる場所でした。
地方で育った私は、学生時代にはじめての都会での一人暮らしをスタートさせたということもあり、一人暮らしの生活はとても刺激的で、青春を謳歌していました。
マンションに帰宅するのは夜遅く、単に寝るためだけの場所であり、日中はほとんどお部屋で生活をしていませんでした。
そのために、日当たりの良し悪しを気にする事もなく、室温を比較する事もなく、むしろ夜中にひそひそと帰宅する際に、入口近くの入居者に迷惑をかけなくて済むことで、かえって気楽だった覚えがあります。
また、昼過ぎまで寝ている時には、部屋自体が明るくないため、ぐっすりと寝ることができました。
気づいたら夜まで寝ていたということもありましたね。
偶然にもマンション内で仲良くなった友人のお宅を訪れて、南側の2階のお部屋の中を見た際には、明るくて暖かいうえに、窓から見える景色が全く違うことと、家賃条件が違うことを知り、驚いた記憶があります。
1階の北側というと、少し嫌なイメージを持たれることもあるかと思いますが、その頃の自分の生活は、1階北側のお部屋のデメリットを、さほど強く感じることがなかったように思います。
その後、引っ越し先を決める際には、日当たりの良い部屋を条件として探していましたが、西日が差すお部屋は、夏や秋にはとても暑さを感じ、家賃も高いうえに、エアコンなどの電気代がとても高かったように感じます。
生活のリズムに応じて、日当たりの良さが時にはメリットになったり、デメリットになったりすることがあるのも事実です。
皆さんも、住みたいお部屋の条件として、「何が一番大切なのか?」「自分のライフスタイルにその条件が優先されるのか?」という視点で、考えてみてはいかがでしょうか?