【管理会社を利用した不動産経営①】自主管理よりも管理会社の利用をおすすめします
2020.3.13
管理会社で働いていて、切実に感じることがあります。
それは、マンション経営をする際には、「自主管理をするより、管理会社を利用するのが一番だ」ということです。
これは、ブログを通しての広告や宣伝ではなく、私が日ごろから切実に感じていることです。
マンション経営の知識の有無は別にして、全般的にそのように感じています。
なぜ管理会社を利用するのがよいのか?
まず、弊社で管理業務がスタートする場合、大きくわけて二つの経緯があります。
一つ目は、管理会社を利用してマンション経営をされている方から、世代交代や管理会社の見直しなどを理由に、管理会社を変更するという形で、弊社が新しく物件管理をさせていただく場合。
もう一つ目は、オーナー様が自主管理をしていて、何か不自由があった際に、そろそろどちらかの管理会社を利用しようとご検討されていて、弊社に物件管理を任せていただく場合。
前者の場合は、管理会社と管理会社との、いわゆるマンション経営のプロ同士の引継ぎですので、契約に関しての書類やデータなどが比較的整っていて、管理業務に携わる場合、おおむねスムーズにスタートすることができます。
一方、後者の場合は、管理業務をスタートするのには、少々トラブルがあることもあります。
入居者のデータ不足
自主管理をしていて一番困ることとして、入居者のデータが不足している場合です。
入居者の契約書がないことや、どのような方が現時点で契約しているのか?この部屋の敷金はいくらだったのか?家賃はいくらなのか?
滞納の有無についても、自主管理をしている場合はきちんと把握していない場合が多くあります。
保証会社への連絡
また、昔は耳にしなかった『保証会社』という存在が、オーナー様にはわかりにくいこともあります。
現在では、民法の改正により、個人契約の方の大半が保証会社に加入しています。
入居者が滞納した際に、事故報告(滞納分を保証会社に支払ってもらうために、賃貸人は保証会社へ期日までに報告すること)が必要な場合でも、事務的な手続きを行なっていないまま放置されているケースもあり、実際の滞納額がどれくらいになっているのかなど、把握できていないこともよくある話です。
自主管理の難しさ
また、契約書がなくなっていたり、契約に必要な書類が整っていなかったりすることもありますので、情報の収集がうまくいかない時には、管理業務をスタートする際に、少し難しいケースもあります。
これは、何を意味しているのかということですが、引継ぎがスムーズだった、難しかったという言葉の意味の奥には、しっかりと管理されていた、そうでなかったという大きな意味が含まれているのです。
私たちは、新しく物件の管理をスタートさせていただく際には、管理会社として、いかなる状況であっても、それらの情報を可能な限り整理をし、管理業務を開始することとなります。
自主管理でしっかりとすべてのことを把握しているオーナー様というのは、比較的少ないのかもしれません。
そして、このような自主管理物件を管理させていただく際にいつも感じるのは、不動産経営においては、管理会社の存在がなくてはならないものだということです。
入居者への対応は管理会社に任せよう
クレーム対応や家賃滞納
管理会社にマンション経営の管理をお願いしておくメリットとして、オーナー様(賃貸人)と入居者様(賃借人)が直接話をしなくていいことが大きいと思います。
日常会話やご挨拶など、話をする内容は、そのようなものだけではありません。
実際に、いろいろなクレームも受けることになります。
すべての窓口を管理会社にしておくと、煩わしいことも少ないと思います。
特にクレームなどについては、間接的に話をしたほうが、状況がこじれずにスムーズにいくケースが多くあります。
また、家賃の滞納など、トラブルがあったときに、瞬時に対応できるのが管理会社です。
お金の督促など、入居者様にお伺いをすることは非常に難しいことだと感じます。
仲介業者とのやりとり
さらに、入居を決める仲介業者様とのやりとりについても、直接オーナー様が話されるよりも、管理会社を経由して話した方が、よりスムーズなことが多くあります。
知識を有するもの同士で、状況に応じた判断ができるからです。
また、書類などの保管も、管理会社に任せる方がよいと思います。
生活に関わることなど、時には「24時間のクレーム対応」など、どうしてもオーナー様と入居者様が直接やりとりをすると、オーナー様自身も常に気をはって、プライベートな時間が持てないということも多くあるかと思います。
クレームの内容によっては、専門的な分野のこともありますので、専門家に対応してもらうのが一番よいと思います。
個人ではなかなか難しい不動産経営、管理会社を利用してスムーズな管理を行なうことをおすすめします。
自主管理にお困りの方やお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。