マンション経営で火災が発生!自主管理物件で起こった突然のトラブル

2021.2.18

マンション経営・アパート経営をするうえで起こり得る、様々なトラブル。
所有している物件で、突然思いもしない事故や災害が発生するリスクもあります。
そのような不測の事態に陥った場合、一体どうすればいいのでしょうか?
 
 

所有物件で突然の火災が…!!

「所有している物件で火災が発生してしまった!どうしたらいいだろうか!?」

 
私の友人から、慌てた様子で連絡をもらったことがあります。
友人はマンション経営をしていたのですが、所有している物件で火災があったというのです。
 
その友人は管理会社を利用せず、自主管理をしていたため、どうしたらいいか全くわからないと途方にくれて、管理会社に勤めている私に相談をくれました。
 
火災はマンションの一部屋からの出火でした。それにより、その一部屋は全焼してしまいました。
当然、その火災の影響で左右、上下の部屋にも被害があり、ひいてはマンション全体も住めなくなるほどの状態になってしまいました。
 
 

入居者の方への対応に必要な契約書類は…?

 
私は入居者の契約状況などを確認するため、友人のところを訪れました。
しかし、賃貸借契約書などの重要書類ですらも管理ができていない状態に、正直なところ愕然としました。
 
とは言え、自主管理ということを考えると、やむを得ないことなのかもしれません。
何が必要な書類、重要な書類なのか?という視点を持つのも、なかなか難しいことです。
 
契約書や添付資料は入居者によってあったりなかったりと、大きな紙袋にどっさりと区別や整理がないままに、様々な書類が出てきました。
当然、すでにマンションの解約をした方の古い契約書類もあり、現在入居している方との判別もつかない状態でした。
その紙袋から、必要な書類を取り出し、マンションの契約者一人一人と話をすることとなったのです。
手掛かりは、その紙袋を頼るしかありませんでした。
 
 

入居者様との契約は打ち切りに

 
火災の状況がひどく、マンションが住める状態ではなかったこともあり、マンションの契約者の方々は、火災現場から生活に必要な荷物をとりだし、すでに知人のお宅に避難していたり、新しく別のマンションの契約の準備をしている方もいらっしゃいました。
 
所有者である友人の立場としても、残念ながら住める状態にないマンションの賃貸借契約を打ち切らざるを得ません。
そして、敷金の返金や、その他にも様々な作業や対応が発生します。
今回の場合は、すべての入居者様との契約を打ち切ることとなりました。
 
 

自主管理でのトラブルのリスク

自主管理でマンション経営をしている場合、こういった突然のトラブルがあった際に、どのように対応をしたらよいのかわからず、パニックに陥ってしまいます。
 
実際に、管理会社を窓口にして入居者様と交渉をするケースと、自らオーナーの立場で入居者様と話をし、手続きを踏まえて交渉していくケースとでは、大きな差があるのではないでしょうか。
所有者様と入居者様、どちらの気持ちにも寄り添いながら、感情的にならず冷静に話ができるというのも、管理会社という立場ならではだと思います。
 
所有者様も、出火元以外の入居者様も、当然被害者となりますので、その心境というものは計り知れないものです。
その被害者の方々と立場をわきまえて、しっかり歩み寄って話すことができるのは、管理会社のスタッフだからこそできることなのではないかと感じています。
 
いつ起こるかわからない、突然のトラブルに対する備えに、日頃から親身になってくれる管理会社を利用するというのは、とても重要なことなのではないでしょうか。
いざという時のために、日頃から円滑な関係を持つことができる管理会社にお願いしておくと安心ですね。

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