【オーナー様と入居者様のエピソード②】オーナー様が近くに住むマンション
2021.5.25
個人オーナー様の賃貸マンションではよくお見かけするのですが、賃貸マンションの一階部分や最上階部分、もしくは隣のお宅が、そのマンションのオーナー様のお宅ということがあります。
私もそのようなマンションに何度か住んだことがあります。
一般的に、オーナー様が近くに住んでいるマンションは選びたくないという声も聞きますが、必ずしもそのように感じる人ばかりではありません。
捉え方は人によって様々ですが、あくまでも私の経験から、オーナー様が近くに住んでいるマンションはどのような特徴があるのか、お伝えしようと思います。
今後、賃貸のマンション選びの際に、ぜひご参考にしてください。
case1:マンション隣がオーナー様のお宅
神戸で一人暮らしを始めた時、隣接したお宅がオーナー様のお住まいでした。
地域によって異なるゴミ出しの方法から、新聞や雑誌のゴミ収集日、自転車置き場の整理について、時には、病院やスーパーの場所等々、いろいろと教えていただいたことが、とても心強かった記憶があります。
また、夜遅くまで友人たちと騒いでいた時は厳しく叱ってくれました。
高額な英会話教材のセールスが頻繁に訪ねて来て、うまく断れない時にそっと声がけしてくれ、営業の方にお断りをしてくれたのもオーナー様でした。
地元を離れ、一人暮らしをはじめたばかりの私にとっては、身近なお母さんのような存在だった記憶があります。
case2:オーナー様のお宅の中に併設されたワンルーム
大学生になった兄が、東京で一人暮らしを始めた時の部屋は、オーナー様のお宅の中に併設されたワンルームでした。
オーナー様と同じ玄関を使い、自分の部屋に入ります。
部屋には、キッチン・バス・トイレがありますし、鍵もついています。ちょっとした寮のようなスタイルでした。
地方から都会に移り住んで、期待と不安が交差する中、一人暮らしのスタートにはとても便利なお部屋だったようです。
時折、声掛けをしてもらったり、日常生活で自然に顔を合わせることで、不慣れな生活に大きな安心感が生まれたそうです。
case3:オーナー様が1階に住んでいるマンション
20代後半、名古屋で住み始めたマンションもオーナー様が1階に住んでいるマンションでした。
宅配ボックスがなかったので、不在時の宅配の荷物を預かってくれたり、週末にはお昼ご飯を一緒にと誘ってもらったりもしました。
仕事でほとんどマンションにいなかった私にとって、ふとした声掛けが嬉しかった記憶があります。
また、オーナー様が犬を飼っていたので、犬好きの私にとって、オーナー様の犬と触れ合うことが癒される時間でした。
病気になったときに、買い物に行けずに困っていた際に、そっと差し入れをしてくれたのも、オーナー様でした。
case4:マンションの最上階に住んでいるオーナー様
結婚して住み始めたマンションの最上階にも、オーナー様が住んでいました。
マンションの管理業務もオーナー様が行っていましたので、掲示板の案内や、こども会の案内、地域の案内など、詳しく情報を手に入れることができました。
子育てをすると、急に地域との関わりが密接になります。
地域の育児サロンの情報を手に入れることができたのも、オーナー様のおかげでした。
同世代の子どもがいたこともあって、様々な情報を教えていただきました。
ゴミの出し方や、粗大ごみの申し込みなど、地域によって情報が違うので、引っ越しをした直後は戸惑いましたが、いろいろと丁寧に教えていただきました。
また、四季折々の花をマンションの花壇で栽培されていたので、子どもと一緒に眺めることも楽しみの一つでした。
手入れの行き届いた花壇は、日々なごやかな気持ちになり、さらに防犯という意味でも、非常に効果があったように思います。
引っ越しをして間もない頃、地域のことがわからない時、また一人暮らしが慣れていない時など、近くにオーナー様がいてくれることが、どれほど心強かったかと思います。
場合によっては、生活を見られてしまうようで困るというお話をいただくこともありますが、オーナー様がいてくれて良かったというお話をいただくこともよくあります。
人それぞれ感じ方が違うとは思いますが、私は不慣れな生活の中で、ご近所さんにオーナー様がいたおかげで助かることが多かったように感じます。
そのような環境を選んでマンション選びをしていたわけではないのですが、結果的に、助けていただく経験が多くなりました。
逆に、誰かとの関わりを好まない場合は、オーナー様が近くに住んでいるマンションを選ばないというのも一つの方法です。
住まい選びをするときに、このような目線で新居を見つけることはあまりないかもしれませんが、知っておくと新たな見方ができるかもしれませんね。